心に土足でおじゃましまっす!

アスペルガーの二次障害対策と強迫性障害(OCD)の改善を模索する日々を綴った、双方向ブログです。 似たような問題を抱える方々の参考になるような情報提供を目指します!

綺麗な文字とは

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ヒロさんと私で、どのような文字を綺麗と認識するかが異なる、というお話です。

 

先日、とある表記を見て、不自然に漢字と平仮名が混在している単語を発見しました。普段よく耳にする言葉でも、いざ漢字にするとなると常用漢字で書き表せない単語があります。そういう場合、公の場では漢字と平仮名がミックスされて表示される時があるようです。水不足の「旱魃」を「干ばつ」と表記するような例です。

 

私は、その平仮名で示されている部分の正式な漢字を知りたいと思い、ネットで調べました。なかなかテキストベースの情報では正しい漢字が出てこなかったので、画像検索をしたところ、ある方がボールペンで手書きで記してアップしてくれた画像を発見しました。

 

その文字をヒロさんと一緒に見て、「フムフムそういう漢字だったのか!」と知識欲を満たしたところまでは良かったのですが、その手書き文字の綺麗さについて二人の意見が分かれました。

 

その文字は、決して丁寧に書かれたものではありませんでしたが、私にはバランスの取れた勢いのある字で、そこそこ字が上手な人のものだなと思えました。

しかし、ヒロさんはその字を ” 綺麗ではない ” と認識したようで、私の「汚くないやん、むしろ綺麗なほうやんな」という発言に対して、「え…?(信じられない!)」という反応でした。

 

私は最初、二人の ” 文字の綺麗さ ” に対する認識には次のような差があると思っていました。

 

綺麗な文字に重要なのは…

ヒロ:トメやハネなどの細部の丁寧さ>バランス
ザッチ:バランス>細部の丁寧さ

 

しかしよく話を聞いてみると上記の式は私の間違いで、ヒロさん曰く、バランスという要素は細部の丁寧さとほぼ同程度、大切にしているのだそうです。その上で、その手書き文字を ” バランスが良くない ” と認識して、” 綺麗ではない ” と判断したそうです。つまり、バランスが取れていると私が思った文字も、ヒロさん視点では、バランスが良くないと感じているということです。

 

さらに、よくよく話を聞いてみると、私とヒロさんとでは、” 文字における美しいバランス ” という概念から異なることが分かりました。

 

バランスが美しい文字とは…

ヒロ:払い・はね・とめの線の長さや方向・開始位置が、自分の綺麗だと思う基準と同じ

ザッチ:線と線の間や、その文字と次の文字との間や余白が ” 空間的に ” 均等

 

つまり、二人の考えはそれぞれ、

ヒロ:” 絶対的な ” 線の形が重要で、線の形が一部でも理想的でないとバランスが悪いと感じる

ザッチ:線は ” 相対的な ” 位置が重要で、線自体の形は ” バランス ” より ” 丁寧さ ” という要素に関係してくる

という感じでした。

 

具体的にヒロさんにとって何が、” 綺麗と思う基準(理想的な例)” なのか、私には分からなかったので、ヒロさんが書いた文字で説明してもらったり、ネットに載っている書道家の方々の文字の好き嫌いを話し合いました。

 

そして分かったことが、ヒロさんの中で自然と形成されてきた ” 綺麗と思う基準 ” を満たしていない場合、例え書道家の方の字であっても、ヒロさん的には綺麗ではない(時には気持ち悪い)と感じるということです。具体的には「しんにょう」の最後の先っぽ(収筆)を右下45°方向(それまでの送筆ラインよりさらに下方)にしないと気持ち悪いそうです。

私は「しんにょう」の収筆は少しだけ右上方に向かうのが可愛いと思っているクチなので少しショックでした。少なくとも収筆をさらに下方にするという感覚はありませんでした。そもそもボールペンと毛筆では書き方が少し違うとか、文字を正方形の中に入れ込むとバランスが取れるといった私の説明もヒロさんにとっては納得し辛いようで、お互いの理想を擦り合わせるのに結構な時間を費やしてしまいました。

 

色々と話し込んだ後に改めて考えてみると、私の中での「バランス」という言葉の定義がもし使えるのならば、結局、一番最初に書いた不等式の内容とあまり違わない事実があるのでは、と思ってしまいました。お互いのこだわりの強さや説明不足で、随分と遠回りしてしまった気がします。しかし色々と話し合えたことで、私が今まで知らなかったヒロさんのこだわりや理想、私との認識や価値観の差を知ることができました。この点は純粋に良かったなと思います。


この例はあくまで、 ” 文字の綺麗さ ” という要素での二人の意見の差でしたが、私はなんとなくこれに他の問題にも共通する根本的な何かがあるような気がします。

 

例えば、ヒロさんは人の顔を認識するのが得意ではありません。街中で知人とすれ違ってもなかなか気付けないし、テレビの良く知る芸能人でも、しばらく見ないうちに雰囲気が変わってしまうと同一人物と認識するのが難しそうです。これも、目や鼻、口などの各パーツに注目して、それが少しでも自分で思っていた基準と違うと、同一人物と認識しづらい為に起こることなのかもしれません。” 自分の基準に少しでも一致しないとOKとしない ” という点で、上述の文字の一件と共通している気がします。特に街中の例では、そもそも顔のパーツを離れた場所からは確認しづらいという点もあると思います。

全体的なバランス、という視点からの「顔」などといった曖昧なものは、記憶・認識しづらいものなのかな、と思いました。

 

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